「物件を売り出す前にある程度リフォームしたほうがいいですか?」という質問を売却活動のご依頼をいただく際に受ける事があります。
どんなに大切に住んでいる家でも、年月が経過するにつれて物件は汚れてきます。
水回りの劣化や壁の汚れなど、リフォームした方が見栄えが良くなり高く売れるのではないか、という事ですね。
確かにリフォームを行うことで見栄えが良くなり、内覧される方の印象が良くなる、という事もあると思いますが、
私の考えとしましては、売り出す前にリフォームをすることはお勧めしておりません。
なぜなら、リフォームを前提に中古物件の購入をされる買主様は、こういったイメージの家にしたい!という強いイメージを持ちながら物件を探している方も多数いらっしゃるためです。
リフォームとなると、安くても50万円程度、ある程度しっかりリフォームしようとなると200~400万円程度費用が掛かる事が多いのです。
そこまでして物件をキレイにしても、費用を掛けた分、またはそれ以上に物件が高く売れるとは限りません。
昭和56年の新耐震基準以降に建てられた物件でしたら、耐震面でも比較的安心ですし、リフォームをするにもちょうど良い時期になっています。
価格的にも新築に比べると割安感があるので、物件購入後にリフォームを考えている方々にとっては狙い目の物件となります。
リフォームを行ってから売却するよりも、リフォームを行ったらこのようになります、といった完成図を作成してもらったり、リフォームの見積もりを事前に用意してもらう。
売主様は無駄なリフォームをする必要がなく、買主様は自分好みにリフォームできる。
こちらの方が双方にとってメリットがあるのではないでしょうか。
売却を成功させるためには事前準備が大切です。
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