先日売却依頼を受けたご夫婦様から、
「コロナ禍では売却のタイミングが悪いのではないか?」
「土地の価格が下がっているのではないか?」
とお話があったので、そのことについて書きたいと思います。
コロナ禍の影響で中古一戸建の売却はどうなるか?
すばり言いますと、中古一戸建ては現在、よく売れていますし、数が足りていません。
生野区に特化して売買仲介を行っている当社のデータです。
特に駐車場付きの3LDK~4LDKの「1000万円台後半から2000万円半ば」の家がよく売れています。
公示価格を見ると生野区のほとんどの地域で土地価格が毎年少しづつ下がっていますが、
実際に取引されている土地価格は下がっておりません。(当社データ)
なぜ中古一戸建がよく売れているのか?
いろいろな要素が絡んできますが、「ウッドショック」が一番影響していると考えています。
ウッドショックとは、
2021年3月頃から住宅業界の中で「ウッドショック」と呼ばれる現象が騒がれ始めている。ウッドショックとは輸入木材価格の高騰のことを指し、かつてのオイルショックになぞらえて名付けられた言葉だ。
日本は木材の自給率が4割弱程度となっており、6割強を輸入材に頼っている。新型コロナウイルスの影響により米国や中国の需要が高まったことから輸入材が調達しにくくなり、住宅業界に深刻な影響を与え始めている。(LIFUL HOMES PRESSより引用)
輸入材が入らないからといっても、すぐに国内産木材に変えることはできません。
木を育てるのに30年以上の年月が必要だからです。
生野区の新築一戸建ての価格帯
生野区では現在、2000万円台で買える「完成済」の新築一戸建ての数は非常に少ない状況です。
また、新築現場でも基礎工事の状態で工事がストップしている現場が多くみられます。
売りだされている新築一戸建ての中には、25坪程度で4000万円台後半の物件も出てきています。
少し前には考えられない価格ですが、これもウッドショックの影響でしょうか。
土地から注文住宅の建築を考えている方にも影響
土地から新築の建築を検討している方にも影響しているのではないかと思います。
木材の高騰により建築費が当初の予定よりオーバーしてしまい、
〇理想の大きさの家が建てられない
〇建物の大きさを求めると住宅ローンの借入限度額を超えてしまう
〇小さい家では家族構成に合わない
〇秋までには家を買いたい
これらの理由で、新築から間取りの合う中古一戸建てにシフトされるお客様がいらっしゃいます。
建築会社に聞いてみた
当社が建築とリフォームをお願いしている会社にウッドショックの見通しについて聞いてみました。
〇建築費の坪単価が20%上がっている。
〇これからもっと上がるかもしれない
〇建築の受注をしても着工日がいつになるかわからない、先々の建築費用原価が予測できない
〇今年は間違いなく今の状況が続くと思うし、秋にはもっと木材価格が上がることを予測している。
〇来年にならないとどういう風になっていくのか全く見当がつかない。
等の返答が返ってきました。
中古一戸建ての新規売出し物件が減っている
どこの不動産会社も行っている事かと思いますが、毎日最低1回はエリア内の新規物件のチェックを行います。
コロナになってから生野区では売りに出される中古物件の数が減っています。
大阪市内の他エリアの会社に聞いても売却希相談自体が減っているとの事。
これは予想ですが、
〇コロナが落ち着いてから動こう。感染のリスクを負ってまで今動く必要はないでしょう。
と先延ばしにしている売主様が一定数おられることが影響しているのではないかと考えています。
在宅ワークなどで一戸建ての需要は高まっていますので、家を探している方はいらっしゃいます。
今、空家などをお持ちで「どうしようかな」とお考えの方は、できるだけ早いうちに動くことが正しいと思います。
当社は生野区に特化した売買仲介を行っております。
①エリア内の相場であれば1分でお答えいたします。
②査定無料で必ず査定書を無料で作成いたします。
③売却できるまで費用は一切発生しません。
生野区の不動産のことならセンチュリー21リブプライム不動産
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